太陽光発電の設置費用相場は?ソーラーローンの金利や審査について

太陽光発電の設置費用相場は?ソーラーローンの金利や審査について

ソーラーパネルで太陽光発電

太陽光発電の設置費用に使えるソーラーローン

光熱費を少しでも抑えたい、そうお考えの場合は太陽光発電システムを検討してみてはいかがでしょうか?うまく利用できれば、電気代を大幅カットできるだけでなく、売電収入によって月々の収入につなげることも可能です。
その反面、設置にかかる初期コストが高いのが難点です。また、設置後もメンテナンスなどの維持費がかかるため、手元に少しでもお金を残しておきたいところです。
そんなときに強い味方になるのが、ソーラーローン。太陽光発電システムの設置費用を賄うための目的ローンです。
今回は、太陽光発電システムの設置費用相場と、ソーラーローンの金利や審査についてご紹介します。

太陽光発電システムとは?

太陽光発電システムの模型と電球

太陽光発電システムとは、ソーラーパネル(太陽電池モジュール)を使って太陽光を電気に変えるシステムのことで、家庭用の電気として利用したり、余った電気を電力会社に売ったりすることができるため、近年注目されています。
太陽光発電は発電時に二酸化炭素を排出しないため、地球環境にも良いクリーンなエネルギー発電システムです。

太陽光発電システムを設置するメリット

電球と電卓、コイン

太陽光発電システムを設置するメリットとしては、電気代が安くなる余った電力を電力会社へ売れる災害時も安心という3つのポイントが挙げられます。

1.電気代が安くなる

発電した電気は、まず自己使用に充てられます。太陽光発電は昼間に発電するので、昼間の電力は太陽光ですべて賄うことが可能です。夜間は従来通り電力会社から電気を買うことになりますが、夜間の電気料金単価が安くなるプランに契約を切り替えることで、夜間の電気代を抑えることができます。
この場合、昼間の電気代単価は上がりますが、昼間は太陽光発電があるので、そもそも電力会社から電気を買う必要はなく特に影響はないでしょう。
なお、蓄電池を設置すれば、夜間や雨天でも蓄電池内の電力を優先的に使うことができます。

2.余った電力を電力会社へ売れる

太陽光で発電した電気の内、余った分は電力会社へ売ることができます。これが「売電」です。太陽光発電の経済的メリットは、先に挙げた「電気代が安くなること」に加え、「売電による収入が得られること」の2つの面から成り立っています。
仮に、通常の電気料金が1万円だとして、太陽光発電システムを導入することで2,000円電気代が下がり、5,000円の売電収入が得られたとすると、「10,000円-2,000円-5,000円=3,000円」となり、実質7,000円の経済的メリットがあることになります。ソーラーパネルの設置規模によっては、月々の電気代負担をゼロもしくは黒字にすることも可能なのです。

3.災害時も安心

地震や大雨、洪水などの災害時に居住エリア全体が停電したとしても、ソーラーパネルがあれば、太陽が出ている間は発電量に応じて電気を使うことができます。さらに、蓄電池があれば、夜間や雨天でも電気を使うことができるため、太陽光発電システムは災害時に強い味方になるでしょう。

太陽光発電システムの仕組み

太陽光発電システムをモニターで確認する

太陽光発電システムの仕組みは次の通りです。
まず、ソーラーパネルによって発電された電気は、家庭用の電力に使用できるようにパワーコンディショナーで交流に変換され、屋内の分電盤を通して家庭内で使用する電力と、電力会社に売電する電力に分けられます。夜間や雨天時は通常通り電力会社から電気を買うことができるので、電気が急に不足するということはありません。
さらに蓄電池も備え付けておけば、昼間の余った電力を貯めておけるため、発電ができない時間帯でも蓄電池内の電気を利用することができます。
家庭内の電気の使用量や、発電量、売電量など電力の使用状況は、室内に設置されたモニターで確認することができます。そのため、節電意識が芽生えるといった副次的な効果も期待できるでしょう。

太陽光発電システムの設置費用はいくらぐらい?

太陽光発電パネルの設置工事

さまざまなメリットのある太陽光発電システムですが、実際に設置しようとすると費用はいくらくらい掛かるのでしょうか。ここでは、太陽光発電システムの設置費用の相場についてご紹介します。

設置費用の相場

太陽光発電システムの設置費用の内訳を大ざっぱにいうと、ソーラーパネル(太陽電池モジュール)、パワーコンディショナー、モニター、接続ケーブル、および工事費、諸経費となっています。蓄電池を設置する場合は、別途で蓄電池代(および工事代)も追加されます。
発電の容量によって価格が変わり、1kWあたりの目安金額は40~50万円とされています(蓄電池は除く)。
一般家庭の平均的な電気容量は3~4kWとされていますので、3kWであれば120万円~150万円、4kWであれば160万円から200万円が目安であると考えられます。最近ではメーカーや工事業者による価格競争が激化しているので、さらに低い金額で設置することもできるようになっています。設置を検討する場合は、1社だけでなく、複数社の見積もりを取って比較することが大切です。

設置費用は低下傾向にあるが…

太陽光発電システムの設置費用は年々低下傾向にあります。また、性能面でも改良が加えられています。
しかし、諸外国と比べると日本での導入コストはまだまだ割高です。自然エネルギー財団の報告書では、2014年の時点で日本の太陽光発電システムの導入コストは、ドイツの約2倍という数値が報告されています。
価格の差に大きく影響しているものは、ソーラーパネル自体の価格と、設置工事にかかる工事費用です。太陽光発電をより普及させるためにも、今後は日本でもさらなるコストダウンに向けた動きがあるものと考えられます。

太陽光発電システムの設置費用に使える「ソーラーローン」とは?

点灯する電球とコイン

太陽光発電システムの概要やメリットはお分かりいただけたかと思いますが、いざ導入を検討するにあたり、初期費用がかかることは避けられません。多くの方にとって、一般的な目安金額とされる150万円~200万円を現金一括で支払うのは負担が大きいでしょう。
そんなとき、頼りになるのがソーラーローンです。ここでは、ソーラーローンについてご紹介します。

どんな用途に使える?

太陽光発電システムの導入費用、リチウムイオン蓄電池の購入、設置費用を主たる目的とすることが多いのですが、それに付随する(同時に行う)住宅のリフォーム工事費用に利用できるローン商品もあります。
金融機関によっては、「ソーラーローン」という独立したローン商品としての取り扱いではなく、「リフォームローン」で太陽光発電システムの購入、設置費用を賄うケースもあります。いずれの場合においても、住宅リフォームの一環として考えられているということです。

金利はいくらぐらい?

ソーラーローンは、無担保型のリフォームローンと同じような商品内容になっています。具体的な金利の例でいうと、固定金利で2.5%、変動金利の商品では1.5%程度が目安。
金利の表記として、「1.3%~4.475%」「1.5%~4.0%」「1.65%~4.8%」など、幅を持った記載になっているのは、審査内容によって金利が変動するということを意味します。年齢や職業、勤続年数、年収、その他の借り入れ状況と、今回の借り入れ希望額を総合的に審査し、その結果適用金利が決まるという仕組みです。
審査内容に関わらず、契約時点での公開金利が適用される商品もあります。このような商品の場合は金利がはっきりしているため、あらかじめ返済計画も立てやすいでしょう。

借り入れ金額はいくらぐらい?

上限借入額は500万円~1,000万円というのが一般的な数値です。もちろん、実際の工事費用が借り入れ限度額になるので、太陽光発電システムの設置のみを考える場合は上限金額まで利用する必要はないでしょう。
太陽光発電システムの導入と合わせてその他のリフォームも行う場合は、上限額までの借り入れが必要なケースもあるかもしれません。

審査は厳しい?

無担保型のローン商品の場合、申込者の属性(年齢、借り入れ希望期間、完済予定年齢、年収、勤務先の内容、勤続年数、信用情報、健康状態)と返済比率(年収に対する年間の返済額の割合)で審査されます。金利の安いローン商品なればなるほど審査も厳しくなることが一般的です。
年収にもよりますが、返済比率が30%を超える場合は拒否されることもあります。返済比率とは、年収に対する年間の返済額の割合で、例えば年収が500万円、年間返済額が200万円だとしたら、返済比率は「200万円÷500万円×100=40%」となります。この場合、30%に収めようとするなら、年間返済額は150万円まで、月額換算で12.5万円までとなります(利息を含んだ返済額で考えます)。
この基準は必ずしも30%ということではなく、25%の場合もあれば35%の場合もあり、金融機関によって基準は異なります。また、他に住宅ローンや自動車ローン、カードローンなどその他の返済中のローンも含めて計算しますので、借り入れがある方は注意が必要です。

ソーラーローンのメリット

カレンダーと現金

ソーラーローンはリフォームローンの一種です。リフォームローンは住宅ローンに近い商品であることから、

  • ・長期の借り入れができる
  • ・借り入れの上限額が高額
  • ・金利が低い

といったメリットがあり、これはそのままソーラーローンのメリットとしても当てはまります。また、担保や連帯保証人が必要ない商品が多いため、気軽に申し込むことができるのもメリットでしょう。
なお、ソーラーローンは貸金業法の総量規制の対象外ですので、年収の3分の1を超える借り入れも可能です。

ソーラーローンのデメリット

ショッピングカートに入れられた住宅模型とコイン

ソーラーローンはいわゆる「目的ローン」です。そのため、カードローンとは異なり、基本的に太陽光発電システムを導入するためにしか利用できません(商品によっては住宅リフォームにも転用可能)。
もちろん、太陽光発電システムの導入を目的に借り入れするはずなので、これがデメリットというのもおかしな話ではありますが、強いていうなら、という程度で捉えておいてください。
また、カードローンと比べると、申し込みから借り入れまでの時間がかかる傾向があります。ローンの性質上、即日融資の必要性はないかと思われますが、こういったことも頭に入れておきましょう。

ソーラーローンの審査に落ちたときの対処法

ソーラーローンの審査では、返済比率が重要なポイントです。たとえ返済能力が高かったとしても、他にも借り入れがある場合にはその分を差し引いて考えなければなりません。
中には短期のローンを利用している場合など、1カ月あたりの返済額が一時的に大きくなっていることもあるでしょう。そのような場合は、先にその借り入れを完済しておくなど、ソーラーローンの申し込み前にしっかりと準備をすることが必要です。

カードローンで借り入れする

ソーラーローンと比べて、カードローンは金利が高く、借入期間が短い傾向があります。条件的な比較では、同じ金額を借り入れるとした場合1回あたりの返済額が大きくなってしまうため、カードローンの方が不利だと感じる方も多いでしょう。
しかし、先にも述べたようにソーラーローンは金利が低かったり借入期間が長かったりする分、審査が厳しい傾向があります。また、団体信用生命保険への加入が義務付けられている場合、健康状態に問題があると審査落ちしてしまう可能性もあるため、気をつけてください。
このようにソーラーローンが利用できない場合は、カードローンで代用することを検討してはいかがでしょうか。

太陽光発電の設置にはローンが便利

今回は、太陽光発電システムの設置費用相場と、ソーラーローンの金利や審査についてご紹介しました。
導入することで電気代が安くなり、売電ができることも考えると将来的にメリットが大きい太陽光発電システム。もちろんシステムの設置費用は決して安くはありませんが、ローンを利用したい方はソーラーローンなどのローンを組むことで無理のない返済額で導入可能です。
状況によってはソーラーローンが利用できない方もいるかもしれませんが、そのような方でも、カードローンが利用できます。ソーラーローンなどの目的ローンに比べると、審査の基準が甘いとされているので、金利面も含めて無理のない返済プランを立てられるのであれば、検討してみてはいかがでしょうか。

田中 裕晃
田中 裕晃

ファイナンシャルプランナー
日本FP協会主催「くらしとお金のFP相談室」で平成29年度相談員担当

大手賃貸仲介業者に就職、新人賞獲得。店長職を経験後、売買仲介業者として独立。 その後、創業者杉本雅幸の後継として株式会社大峰の代表取締役に就任、現在に至る。住宅の取得やそれに付随するライフプランニングの設計、資産の組み換え、相続対策などに関しての相談業務を行っている。

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