財布がない!お金が足りない!駅・交番でお金を借りることができるってホント?

財布がない!お金が足りない!駅・交番でお金を借りることができるってホント?

落とした財布

財布がないときはどうしたらいい?交番や駅でお金を借りる方法をチェック

「帰宅途中に財布を落としてしまった」「ポケットに入れていた財布を盗まれてしまった」など、外出中に不測の事態に陥る可能性は、どなたでも起こりうることで決してゼロではありません。これが自宅に帰る電車賃も足りないという事態になれば、大抵の方は途方にくれたり慌ててしまうでしょう。

そこで今回は、突然の出来事などでお金が足りなくなって困ってしまったときの対処法についていくつかご紹介します。意外に知られていない情報もたくさんありますので、万が一の不測の事態に備えるためにも、ぜひ参考になさってください。

えーっ!駅でお金を借りることができるの?

ネット上などでよく聞かれる話題として、「気持ちよく酔っぱらっているときにスリに遭ってしまい、駅で帰りの電車賃を借りてなんとか帰宅できた」など、「つまり駅でお金を借りた」というエピソードがあります。しかしながら、実際にお金を借りようとしたことのある人でなければ、この話の真偽は到底分からないでしょう。この「駅でお金を借りられる」という噂は、ずばり本当なのでしょうか。

駅でお金を借りられるという「着駅精算(ちゃくえきせいさん)」とは

駅のホームでほほ笑む女性

初耳の方も多いかも知れませんが駅でお金を貸してもらえる措置は、「着駅精算(本来、運賃は着駅で精算するとなっている)」と呼ばれており、実際に駅やバスターミナルなどで普通に実施されています。
ただし、鉄道やバスなどの公共交通機関では着駅精算について一様の対応を行ってはいますが、お金を実際に借りるとなると以下のような条件(3つ)をクリアする必要があります。

1.本当に運賃を借りなければならない正当な理由がある

通勤や通学・帰宅、試験や旅行の予定に間に合わないなど「どうしても決まった時間までに移動しなければならない」という正当な理由がある場合に限り、着駅精算の措置を取ってもらえる可能性が高いと言えます。

2.身分を証明できるものを持っている

上記でご説明したような正当な理由がある上で、駅員が確認できる「身分を証明できる書類」をその場で見せることができれば着駅精算の措置を受けることができます。ただし、そのような状況下では、財布の盗難・紛失などで身分証明書も一緒になくなってしまったケースもあるでしょう。その場合には、どのような手段で身分を証明するかについても、駅員に聞いて相談することが必要となります。

3.支払い猶予願い書への記入

駅などで着駅精算の措置をとってもらえた場合、貸してもらえる金額は目的地までの運賃のみです。また、お金を借りる際には必ず「支払い猶予願い書」という所定の誓約書への記入が必要であり、後日精算を行う約束をした上で借りることになります。

これまで駅でお金を借りる方法を利用した方の体験談として、意外に多いのが「子供のころに電車賃を失くして駅員さんに借りた」というケースです。大人と違い子供であれば親が返しに来てくれることを想定しやすい上に、大人のようにお金のことで他に頼れる知り合いなどもいない場合がほとんどですから、無理もありません。

交番でもお金を借りることができるの?

交番

もし、駅でお金を貸してもらえなかった場合や、無人駅で誰もいない場合などは、交番でもお金を借りる方法があります。ここでは、交番でお金を借りられる制度についてもう少し詳しくご紹介します。

交番でお金を借りられる制度いわゆる「公衆接遇弁償費」とは

交番でお金を貸してもらえる措置のことを、「公衆接遇弁済費(こうしゅうせつぐうべんしょうひ)」と呼びます。この場合にも、前述の駅でお金を借りる着駅精算のケースと同様に、お金が足りなくて次の行動に移れない正当な理由を警官に証明しなければなりません。

交番でお金を借りる際の条件とは?

この交番でのお金を借りることができる制度「公衆接遇弁償費」が適用される条件は、以下のとおり3つあります。

  1. 外出先で財布などを紛失してしまったか、盗難に遭ってしまった場合
  2. 出先で病人や事件・事故でけがをした人の、保護や救援にあたった場合
  3. その他、どうしてもお金が必要であると交番(おまわりさん)側で認められる場合

交番でお金を借りる人の主な理由は、「帰宅しなければならないのに、お金そのものやお金と一緒にカード類の入った財布などを急に失くして交通費も払えない」「手持ちの現金が思わぬ不測の事態でなくなり交通費が足りない、かつ家族とも連絡を取る手段がない」などのようです。

もちろん、単に「お金がちょっと足りない」程度の理由では貸してもらえません。急に所持金を失くしてその他の手段が思いつかないなど、切羽詰まったときの最終手段として考えておいた方が無難です。

交番で借りられる金額の上限とは?

実際「公衆接遇弁済費」として借りられるお金は、原則「1,000円まで」となっています。
当然と言えば当然ですが、借りたお金ですからもちろん後日返さなければなりません。

財布がない場合のその他の対応策はある!?

OL

「財布を無くしてしまった」「盗まれてしまった」など、突然手元に所持金がなくなってしまったときの、その他の対応策についても見てまいりましょう。ここでは、お金が急になくなったときでも、冷静になれてまだ考える余裕がある状態における、主な対処法をまとめてみました。

普段から駅や交番でお金を借りることは「どうにもならなくなったときの最後の手段」と考えて、安易に頼らないと自分に言い聞かせて置く方が良いでしょう。本来、駅や交番はお金を貸してもらうための場所ではないため、まずは自力で解決できる方法を検討してみることをおすすめします。

タクシーを利用して帰宅時に精算!?

もしも、家に帰れば自宅に貯め置きのお金があることが分かっている場合には、さしあたりタクシーを使って帰宅する方法も考えられます。帰宅してからタクシーにはしばらく待ってもらい、自宅から現金やクレジットカードを持ってきて精算すれば良いかもしれません。
また、財布は失くしても携帯電話なら持っている、というケースも少なくないでしょう。その場合、ご家族が自宅にいるかもしれませんのでまず連絡を取ってみてください。タクシーで帰宅して家族の誰かに清算をお願いすることもできるからです。

タクシー会社によっては、後払いに応じてくれる可能性もあります。しかし、当然ながら必ずそうしてもらえるとは限りません。タクシー代の後払いへの対応については、あまり期待しない方が良いでしょう。

家族や友人に借りる・あるいは迎えに来てもらいましょう!

財布を失くした時点で、ご家族や知人の方や友達が同行していれば、事情をお話して誰かからお金を借りる方法がもっとも手っ取り早いと言えます。また、すぐに連絡を取れる親族や友人が近くにいるのならその方へ連絡をしたり、ご自宅にご家族がいるのであれば連絡して迎えに来てもらったりする方法も選択肢としてありえます。人間関係を今後も円滑に保つために、お金を借りたらきちんと返すとともに、お礼の気持ちも必ず伝えましょう。

もし、親しいお友達やご家族にお金を借りるときは、それがある程度の額になる場合は口約束で済ませず、親しき中にも礼儀ありと言われるように「金銭消費貸借契約書」を作成しておくことがもっとも無難です。もし、あなたが貸す立場になった場合であっても、後々の無用なトラブルを防ぐためにも必ず金銭消費貸借契約書を作っておきましょう。口約束だけでも契約上は有効にはなりますが、金銭の貸し借りを証明するものは書面にしておくのがオススメです。

スマートフォンアプリから借り入れ可能なカードローンを利用

「財布は失ってないけれどスマートフォンなら持っている」という場合や、「なけなしの財布を失くしてしまい家にもお金がないので、駅や交番で少額借りてもこの先暮らせる保証がほとんどない」という場合にも、スマートフォンのアプリを利用して、カードローンですぐにお金を借りる方法もあります。
保証人をつける必要もなく、駅や交番の人の手を煩わせることもないため、心理的に負担が最小限で済む点をみても、アプリ操作も簡単な今どきのカードローンを利用する場合の隠れたメリットと言えます。「お金に困っていることを周りの人に相談したくない」という方には、即時に利用できるカードローンはおすすめの方法と言えます。

審査のスピードが最も速いカードローンなら、最短1時間でお金を用意してもらえることもあるためです。普段から「自分が財布を失くしたり、盗まれたりするなんてあり得ない」と思っている方も多くいるでしょう。

しかし、どんな方でも決して財布を失くすことがない、という保証はありません。万が一の事態に備えて、スマートフォンアプリで利用できるカードローンを、あらかじめ契約して準備しておくという方法も一案です。

もちろん、これはあくまで緊急時の手段の1つであり、どんな場合でもすぐにお金を借りられるとは限りません。しかし、カードローンの利用も備えの1つとして考えておくことは良いかもしれません。

財布を失くしたとき、お金を借りる以外にすることとは?

外出時に財布の紛失や盗難などで所持金がなくなってしまったときは、今すぐ必要なお金を借りるほかにも、やっておかなければならないことがいくつかあります。まずは五体満足で無事に帰宅することが先決ですが、さらに、関係各所へ連絡を取れる状態になってから冷静にやるべきこともしっかり押さえておきましょう。

とにかく失くしたキャッシュカードやクレジットカードの利用停止を

クレジットカード

もしも、財布の中にキャッシュカードやクレジットカードがいくつか入っていて、お金と一緒にカード類までなくなってしまったなら、それらのカードの利用を早急に止めなければなりません。特にクレジットカードは危険で悪用(不正使用)を防ぐためにも、24時間対応している紛失専用のデスク(通常はフリーダイヤル)に連絡を入れて、すぐに利用を停止してもらいましょう。

クレジットカードの利用を停止すると、後日カードは異なる番号で再発行されることになります。再発行までにはおよそ半月ほどの期間がかかることが多く、公共料金の支払いなどをクレジットカードで行っている場合は、別の保有しているカードに切り替えるなども視野に、カード情報の登録をすみやかに変更しましょう。
キャッシュカードの利用を停止した場合には、銀行などの窓口に直接出向き、身分証明書を提出してカードの再発行を依頼します。その際には、1,000円(+税)程度の再発行手数料がかかる場合がほとんどです。なお、キャッシュカードの紛失再発行ではクレジットカードと異なり、再発行した場合でも口座番号などが変更されることはありません。

おまわりさん(警察)への届け出

男女の警察官

明らかに盗まれたと分かっている場合はもちろんですが、単に財布を失くした場合であってもおまわりさん(警察)への届け出を忘れずに必ず行いましょう。盗難の場合は「盗難届」、紛失した場合は「遺失届」を出すことになります。
近くの警察署もしくは交番で対応してもらえますので、帰宅してからなどと悠長に考えずに、外出先であってもすぐに届け出ることをおすすめします。自治体によっては、電話やインターネット経由(警視庁ホームページよりも印刷してFAXも可能)で届け出ができる場合もありますのでご確認ください。

また、遺失物等が発見されて取りに行く場合には身分証明書などが必要です。身分証明書なども紛失しているなどの他、受取が困難なケースでは送料は別途必要ですが郵送でも送付してくれます。また、障害のある方にも対応していますので警視庁の遺失物センター〔0570-550-142〕などへ電話をされることがベストです。

ちなみに、遺失届には遺失者の氏名や住所・電話などの連絡先、遺失の日時や場所、失くしたものに関する特徴など、詳しい情報を書き込むことになります。それでは、なぜ遺失届を出すことがそんなに必要かというと、紛失後にクレジットカードやキャッシュカードなどを悪用(不正使用)された場合、「何者かに勝手にカードを使われた」ということの証明手段となるためです。
遺失届(盗難届)を出したら、警察から『受理番号』を伝えられますのでそれを必ず控えておきましょう。こうした事案が起こると受理番号を使う機会はかなり多くなるため、聞かれてすぐにでも答えられる状態にしておくことがベストです。

身分証明書(マイナンバーカードや運転免許証・保険証)の再交付手続き

クレジットカードの番号

財布の中に個人番号カード(マイナンバー)や免許証・保険証などの身分証明書が入っていた場合は、再交付の手続きを必ず行いましょう。マイナンバーカードは住民登録をしている市区役所(出先でも)、免許証の場合は免許センターや警察署、保険証の場合は発行元である健保組合や健保協会、市区役所(出先でも)に連絡してから手続きをします。個人番号カード登録センター(0120-0178-27;全国共通0570-783-578)へ連絡して一時利用停止もしておきましょう。

注意したいのは、これらの身分証明書については、クレジットカードのように一旦効力を停止することもできない点です。そのため、身分証明書を何者かに悪用(不正使用)される可能性も全くないとはハッキリ言えません。万が一そのような事態があっても、ご本人が支払う義務はもちろんありません。
もし悪用(不正使用)されたかもしれないと分かったならば、すぐにもよりの警察署や消費生活センター(局番無しの188・・でお近くの相談センターを検索して連絡窓口を教えてくれます。また、国民生活センター03-3446-1623でも相談可能)に相談しましょう。

財布を失くすまでに行った場所に連絡を入れることも

電話する女性

ご自分がお店や駅・職場や公共施設など、財布を失くしたと気づくまでに立ち寄った箇所に必ず連絡を入れましょう。失くした財布を保管してくれている可能性もある上に、それらの場所から後日になって見つかる可能性もあるわけです。ご自身が記憶している限りの場所に連絡し、財布がないかどうか聞いたり探してもらったりするのも良いでしょう。

駅や交番でお金を借りるのは最後の手段!?

今回は、突然財布を失くしたり盗まれたりした場合に、駅や交番でお金を借りる方法やそれ以外の対処法、そして財布を失くしたときに必ずやっておくべきことについて詳しくご紹介しました。
ただし、駅や交番でお金を借りる方法は、どうしても困ったときの最後の手段と考えておいた方が良いでしょう。まずは周囲の人に相談する、次に自宅にご家族がいるのであれば連絡をして見ることなどから考えましょう。

意外に頼りになるのは、アプリなどで簡単にスマートフォンからでも利用できるカードローンです。財布を失くしてもスマートフォンがあれば誰も困らせず、すぐにお金を調達できるため一早く助かるかもしれません。
もちろん、これらの手段で難を逃れたとしても、警察への届け出やカードの停止、立ち寄り先への連絡などはしっかり行いましょう。こうした不運な出来事もあるかもしれませんが冷静に対処するための参考にして下さい。

木村 正人
木村 正人

ファイナンシャル・プランナ-、CFP®、GLGカウンシルメンバ-
FP1-オフイス21 代表(http://fp1-office21.com/)

ライフプラン&マネ-に関するコンサルティングから金融・財務など法人まで、コンサルティングを行う。全国信用組合月刊誌、みずほリサーチ&コンサルティング専門書、そのほか「一般・経営者」向けコラムなど原稿執筆実績あり。

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