子供をおろす費用の相場は?中絶費用がない場合はどうすればいい?

子供をおろす費用の相場は?中絶費用がない場合はどうすればいい?

妊娠検査薬を持ち、悩む女性

中絶費用の相場は?子供をおろす費用がないときの対処法は?

妊娠や出産は本来ならばとても喜ばしい出来事であるものですが、さまざまな事情を抱えて人工妊娠中絶(中絶)を選択せざるを得ない状況になることもあると思います。
しかし、中絶手術に関する話を他の方に聞く機会は普段あまりないのではないでしょうか。また、中絶手術にどのくらいの費用がかかるのかなどの知識をお持ちの方も、かなり少ないと思われます。
そこで今回は、子供をおろす費用(中絶費用)の相場や、中絶費用の調達方法などについてご紹介します。

子供をおろすことができるのはいつ頃まで?

まず、中絶手術が可能な時期はいつ頃までなのかについてご説明します。
中絶が可能な期間は、おおよそ22週(妊娠5.5カ月目)までといわれています。おおまかにいえば「妊娠中期頃まで」と考えておくと良いでしょう。

また、中絶手術をするならなるべく時期は早めにするに越したことはありません。中絶の時期が遅れれば遅れるほど、ご自身の身体への負担は重いものになってしまいます。身体的・精神的なダメージを最小限に抑えるためにも、中絶する決断は早いうちに行うべきです。

なお、妊娠後期になってからの中絶自体は不可能ではないものの、法律で許可されていません。身体的な面でリスクが高くなることはもちろんですが、生命保護という観点から、倫理上問題があるとみなされているためです。
妊娠後期の中絶は、産まれてからの生存が困難と考えられる重篤な疾患や障がいが胎児に見つかった場合などに限られています。あるいは、そのまま妊娠し続けることで母親の生命にかかわるリスクが発生するなど、例外的な事情がある場合でなければ認められません。

中絶手術について

ここでは、中絶手術はどのように実施されるのかについてご説明します。一口に中絶手術といっても種類はいくつかあり、その内容によってかかる費用も異なってきます。

中絶手術の種類

優しく女性の手を取る医師

まず、中絶手術にはどのようなものがあるのかご紹介します。
最初期から初期、初期から中期に至るにつれて、その難易度やかかる時間も変化してきます。

妊娠初期で中絶する場合の手術の種類
【1】掻爬(そうは)法
妊娠12週までに用いられる中絶手術の方法で、器具などを用いて子宮内の内容物をかき出し、取り除く方法です。麻酔をするため強い痛みの心配はなく、順調に施術できれば数十分で終わります。出血など身体へのダメージが少ないことが多いため、予後が良好であれば手術当日のうちに帰宅できるケースもあります。
【2】吸引法
掻爬法と同じく、妊娠12週までに行える中絶手術の方法です。
こちらは専用の器具を用いて、子宮の内容物を吸い取ることで除去を行います。また施術の手順や予後については、掻爬法とほぼ同じです

【妊娠する前に緊急避妊できる方法もある】
例外的なケースにあたりますが、妊娠を希望していないのに避妊できなかった(避妊に失敗してしまった)場合には、その72時間以内なら服薬によって妊娠を防げる方法があります。
保険適用外となるため、かかる費用は病院によっても異なりますが、1.5万円ほどが目安です。最近では、副作用が弱く効果の確実性も高い薬剤が用いられるようになり、知名度も高くなってきています。

妊娠中期で中絶する場合の手術の種類

【妊娠12週~22週までの中絶手術の方法】
妊娠中期での中絶手術は、入院を伴う大がかりなものになります。
子宮口を拡張させて準備するところまでは妊娠初期のケースと変わりありませんが、その後子宮収縮剤を用いて人工的に流産を起こさせる方法をとることになります。
数日間ほどの入院を伴う場合が多く、この方法で妊娠12週以降に中絶を行うと死産と同等に取り扱われるため、役所へ届け出る必要が出てきます。また、届け出を済ませたら埋葬の許可証を受け取らなければなりません。

中絶後のさまざまな負担について

中絶手術には、身体的負担以上に精神的なダメージが大きくなる場合も多いといわれています。手術後深い悩みを抱えてしまうことになり、しばらくの間は精神科や心療内科での治療を選択することになるケースも少なくありません。
もちろんその治療にも費用がかかりますから、手術費用のほかにもさまざまな付帯費用を考えておく必要があるといえそうです。

中絶手術に必要なもの

夫婦に同意書とペンを渡す医師

中絶手術を受けるためには、事前に必ず準備しておかなければならないものがいくつかあります。ここでは、中絶手術を受けるために必要なもの・用意すべきものについてご紹介します。

中絶手術の同意書

手術当日には、必ず本人とパートナーの方の署名が入った同意書を提出しなければなりません。当日に慌てないよう、事前にきちんと用意しておきましょう。

中絶手術の費用

中絶手術にかかった費用は、帰宅時の会計や退院時に病院に支払う必要があります。かかる費用の目安を把握し、余裕を持ってお金を用意しておくのが安心でしょう。

中絶費用の相場

診断書と電卓と聴診器

ここからは、気になる中絶手術にかかる費用についてご紹介します。なかなか周りの人には聞けないことですし、ご存じない方のほうが多いはず。診察時におおまかな費用について教えてもらえる場合もありますが、妊娠中絶に伴うお金の問題をクリアにするためにも事前に知っておいた方が良いでしょう。

自費診療なので健康保険は適用外となる

「保険証を持っているので中絶手術になっても何とかなるのでは」と思っている方もいるかもしれません。しかし、基本的に妊娠中絶は保険外診療にあたるため、すべて実費での請求となってしまいます。

妊娠初期で中絶する場合の費用相場

妊娠初期(12週未満)での中絶手術は、多くのケースで入院を伴わず、手術そのものもそれほど大がかりではありません。そのため費用もそれほど高くつかず、診察・手術・通院を合わせて10万円ほどから、多くなっても20万円ほどの範囲内には収まるでしょう。

妊娠中期で中絶する場合の費用相場

妊娠中期の中絶手術は、出産に近い処置を行うこととなるため、かなり大がかりになります。数日間の入院も必要になりますので、初期の中絶と比較するとかなり高額な費用を負担する覚悟が必要かもしれません。手術前~手術後の付帯費用や入院費を含めると、30万~50万円ほどの費用がかかってくると考えましょう。

ただし、妊娠から12週1日以降の中絶手術は、中絶の理由を問わず健康保険における「出産育児一時金」の対象となります。具体的な支給額ですが、産科医療補償制度に加入している病院で手術した場合には、1児あたり42万円、それ以外の病院なら40.4万円となっています。
とはいっても、すぐに支給されるわけではなく、退院時の会計ではまとまったお金を支払う必要があります。会計の時点で数十万円の現金は用意しておかなければなりません。

中絶できず出産することになった場合の費用相場(出産費用の相場)

中絶を行わず、出産する場合にかかる費用も念のため見ておきましょう。出産費用も保険適用外となるため、あとで出産育児一時金が支給されるとはいえ一時的にはまとまったお金が必要になります。
また、出産に伴う費用は、入院費や分娩にかかる費用だけではありません。妊娠中の検診や出産準備の費用、ベビー用品の準備などを考えると総額で50万円~100万円ほどはかかってしまうといわれています。

子供をおろす費用がない場合の対処法

ここまで述べてきたように中絶費用は、初期の場合であっても最低10万円以上は見ておかなければならないことが分かりました。「10万円~20万円程度なら自己資金で何とかできる」という方も多いかもしれませんが、いかんせん高額ですから、すぐには用意ができないという方も少なくないでしょう。
そこでここでは、中絶にかかるお金をすぐに用意しなければならないときの資金調達の方法についてご紹介します。

はじめに確認しておくべきこと

座り込み、うつむきながら壁にもたれる女性

中絶する理由によっては、費用を軽減させることができる場合もあります。自分自身があてはまるかどうかまずは確認しておきましょう。

子供をおろす理由として、病気や医師が妊娠継続は危険と判断した場合も挙げられるかもしれません。
母体保護のために中絶をせざるを得ない場合は、医療保険の給付金がおりる可能性があります。例えば、医師が中絶をしなければ母体の命にかかわるなど医療的に中絶を診断した場合です。医療保険に加入していて母体保護のために中絶をせざるを得ない方は、一度医療保険に確認をしてみましょう。
経済的な理由で産めないなどといった自己都合は、もちろん、医療保険対象にはなりません。また、自己都合には性的暴行による妊娠も含まれます。

医療保険の対象にはなりませんが、性的暴行など犯罪によって望まない妊娠をしてしまった場合は、警視庁による「犯罪被害者に対する公費支出制度」が適用される場合があります。これは被害届を出すなど一定の条件が満たされれば、中絶費用やカウンセリング費用などの全額または一部の費用を受け取れる制度です。
性犯罪などに巻き込まれて妊娠をしてしまった場合、話しにくい部分もあるかと思いますが、早めに警察に相談しましょう。

上記の理由にあてはまらない自己都合で中絶する場合は、手術費用は全額負担になります。お金の用意が難しいという方は、下記の方法で資金調達していきましょう。

家族や友人から援助を受ける

家族のイメージ

プライベートな事情での資金調達で頼りになるのは、やはり身近な方でしょう。もし、中絶しなければならない事情を家族や親戚、友人などに説明できる状況であれば、正直に伝えるのも手です。両親にお金を借りたり、友人にカンパを集めてもらったりして調達するという方法を検討しましょう。
もちろん、お金を用立ててくれた方々の善意にはきちんと感謝の気持ちを示し、お礼を忘れないことが大切です。

不用品を売ってお金に替える

スマートフォンで販売した品物を梱包する様子

自力で何とかお金を集めたい!という場合や、資金が少しだけ足りないからすぐに用立てたい!というときに手っ取り早いのは、ネットオークションやフリマアプリで洋服やブランド品などの不用品を売却する方法です。自分ではいらないと思っていたものでも、それなりの値段をつけてオークションやフリマの市場に出せば、欲しがる人が現れる場合があります。

カードローンなどでお金を借りる

キーボードの上に乗った、たくさんのカード

成人していて安定した収入のある方なら、カードローンでスピーディーにお金を借りるという方法もあります。カードローンの種類によっては、最短で即日融資を実行してもらえる場合もあるので、とにかく早くお金が必要!という場合には頼りになるかもしれません。
カードローンを利用してお金を借りる方法は、人に相談せず解決できる手段です。家族や友人には妊娠や中絶のことを話したくないという方には良い方法かもしれません。
ただし、カードローンを利用する場合は金利や返済期間などをよく考え、返済計画をしっかり立てた上で利用することをおすすめします。

「中絶しない」という選択肢もある

もちろん、中絶せず出産を選択する方法もあります。せっかく授かった命ですから、世に産み出してあげたいという親心には逆らえないという方も多いでしょう。
特別養子縁組を利用して、お子さんを求めるご家庭へ養子に出すこともできますし、乳児院やシングルマザーの支援制度などの助けを借りて自身の力で育てることも選べます。
勇気を出して出産するなら、それらの各制度を活用しましょう。その過程ですぐにお金が必要なときなどには、融資スピードの速いカードローンを利用すると便利です。

中絶費用がない場合はまず身近な人に相談しよう

今回は、妊娠中絶にかかる費用に関する情報や、実際に中絶手術を受ける場合の種類・手順などについて詳しくご紹介しました。
中絶費用は、妊娠してからの期間によって金額にかなり差が生まれます。また、健康保険適用外であることから、病院によっても差がある上、10割の金額を自身で負担しなければなりません。
そのため、中絶費用をすぐに用意することが難しいというケースもあるでしょう。そのような場合は1人で悩まず、配偶者やパートナー、親兄弟や友人など、身近な人に相談することをおすすめします。

どうしても身近な人に相談することができない事情がある場合は、不用品の売却やカードローンの利用など、自身でお金を調達する方法を探してみましょう。想定外のケースが起きてもすぐにお金を用立てられる方法を知っておくことは、いざというときに役立つことがあるかもしれません

新井 智美
新井 智美

トータルマネーコンサルタント/CFP(R)認定者/第一級ファイナンシャルプラン二ング技能士
(資産設計提案業務)/DC(確定拠出年金)プランナー/住宅ローンアドバイザー/証券外務員

30歳を機に苦手だった経済分野を克服したいという思いから、ファイナンシャル・プランナーの勉強を始める。2006年11月 卓越した専門性が求められる世界共通水準のFP資格、CFP資格を取得すると同時に、国家資格であるファイナンシャル・プランニング技能士1級を取得。
主に個人を相手にお金に関する相談、及び提案設計業務を提供するとともに、資産運用講師なども手掛ける。

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