‘崩壊’ではないらしい

見方として

ここまでの中国市場が乱れに乱れている様を紹介してきたが、それでも世界への影響は少ないのかというのは疑問に思えて仕方がない。IMFのいう‘限定的’とは何を意味しているのか、改めて考えてみる。確かに一見すると中国の投資家たちが悲劇に見舞われていて、今後日本にも波及しそうな勢いとなっているが、気になることがある。そう、この事態に対して日本もそうだが世界は中国の暴落に対して、非常に冷静でいる点だ。

中には緊迫した面持ちで状況を見守っている人もいるかもしれない、ただよく見れば日本の投資家で中国のバブル崩壊が起きたと聞いて焦る人を見かけないのは、よくよく考えれば疑問が残る。これが何を意味しているのかというと、暴落が起きている中国市場は世界を対象とした金融資本で構築されているのではなく、中国国内で限定的に行われている市場なのだ。IMFが言っていた限定的とは、このことを指していたのです。何だかスッキリした話ですが、EUにしてもアメリカにしても被害は多少なりともあるかもしれませんが、それでも国家経済を揺るがすような事にはならないと、IMFも世界経済へ打撃を与えるものの軽微だといった旨がよく理解できるでしょう。

仮にここでその市場に欧米マネーが大量に流れ込んでいたら、リーマン・ショックの再来というもう笑い話にならない事態になる。だからこそ世界経済は淡々と中国市場の、投資家たちが自殺する様子を驚くこと無く冷静に眺めているのです。そう考えると何処ぞのホラーのようにも思えるが、結局何が言いたいのかというとこうした顛末になったのは中国自身の責任問題になる、という点だ。

投資家と言っても

損をしている投資家が増えていると言われていますが、実際それも数としてみればそれほど多くはないという。そもそも中国国内で『本物の富裕層』とは、自身の資産管理には徹底した意識を持っていると言われている。この点については同意できる、そもそもそういう人間が1人もいなかったら逆に大問題だ。中国国内の富裕層はある意味、全員アレな感じなどと揶揄されてしまうでしょう。自身が所有する資産をきちんと管理・運営できる能力を持っていなければ、富裕層になることも出来ないのが経済の面白いところ。日本でも資産は上手に使おうと言われている点からも、お国が発している内容を鵜呑みにしないで話に乗らない方々もきちんといるのです。

逆に躍らされている人というのは、スマホを利用して投資を行っている人くらいとも言われている。それこそ、知識も何もない無知な大衆が今回の騒動で一番の被害者ではないかと繋がる。言い方は悪いかもしれないが、事実なので仕方ないでしょう。

一般的な人々にしても

また一般的な人も株式をしているかと訪ねてみると、大半の人は『自分はやっていないが、周囲はしている』と答えていた。その周囲の人々は動向にあくせくしながら眺めているようだが、していない人にすればそもそも関係のない話、縁側の向かい側で起きている事態でしかない。要するに他人事、というわけだ。

無論影響を受けないわけではないが、お上の言葉に言いくるめられて信じてしまい、疑うことすらしなくなってしまった人達が暴落で被害を被っている事になる。富裕層にしても、中間層にしても、貧困層にしても、そんなうまい話があるわけがないと冷静に答えに行き着く人はレアメタルなどといったものに翻弄されること無く、危ないことはしないと決めて行動しているようだ。賢いというより、懸命すぎる判断だ。

バブル経済のように見えていただけだった

こうした点から、この暴落騒動をまとめてみるとこんな感じだろう。

  • 暴落は既に予想されていた
  • 被害を受けている投資家は、一部にすぎない
  • 中国の経済は元より崩壊しているのではなく、適正へと戻ろうとしているだけ
  • 成長以前に、発展への道でこれからが先行きが暗い

中国経済について報道するメディアの情報を一度でも鵜呑みにした覚えはない、簡単に取り込まれてしまう人も現実にいるでしょう。話半分で聞いた後でじっくり考えて見れば分かるはず、嘘かも知れないと行き着けるのではないか。筆者の周りにも何を根拠に話をしているのか、ありのままに情報を受け止めてそれを信じきってしまう人を見かけることがある。そういう人は中国の経済を見てこれから期待できると、そう信じていただろう。ですが結局、夢物語にしか過ぎなかったのです。

投資家として活動する中国人、自殺したと言われる敏腕ファンドマネージャーの存在がここに来て妙に引っかかる。確かに有名人だったのかもしれない、けれど実は投資家としての知識がまともにない、上っ面だけの信用鼻持ちならない人間だった可能性も考えられる。何にせよ、中国経済の暴落は起こるべくして起こり、被害の規模もさほど問題視する程のことではないのだろう。ただここにVWの不正問題が絡んでくるとどんなことになるか、まだ未知数なのが気がかりではある。どの道、この問題もまだまだ注意して経過観察しなければならなそうだ。